リールオーバーホール シマノ編 12レアニウム ②ローター部分洗浄、組み立て

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メンテナンス

どうも過酷な釣りブログです



今回は、前回の①ローター部分分解に続き、分解後の洗浄組み立てまでを解説していきます



細かな注意点がいくつかありアームレバー部の組み立ては少し難しいと思うので、特に詳しく解説していこうと思います


それではいってみましょう👆

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分解後の洗浄


まずは、普段使用して付いた汚れや古いグリスなどをキレイに洗浄しましょう


部品の洗浄では、パーツクリーナー歯ブラシキッチンペーパーがあると効率よく部品の洗浄を行うことが出来ます

パーツクリーナーは高いものを使う必要はありません、とにかく大容量で安いもので大丈夫です

部品洗浄の流れとしては、パーツクリーナーである程度の汚れを落とし細かい部分は歯ブラシでこすって汚れを取り、仕上げに残った汚れをキッチンペーパーで拭き取るという流れです


この流れでどんどん洗浄していきます


↑画像のように細かな部品を洗浄する場合にも歯ブラシは便利です

古いグリスが残らないようにしっかりと汚れを落としましょう


👆アームレバー部は特に汚れが溜まりやすくなっているので、歯ブラシでしっかりと落としましょう

ラインローラー受けの部分が一番汚れています


洗浄が終わったら、仕上げにキッチンペーパーで残った汚れを拭き取ります

ラインローラーの洗浄と傷チェック


次にラインローラーの洗浄ですが、ラインローラーも汚れが付きやすいので、歯ブラシで汚れを落としてください

洗浄が終わったら、👆ラインローラーの傷のチェックをします

ラインローラーは傷が入ると、ラインに傷が入り釣りに支障をきたすので、メンテナンス時は必ず確認するようにしましょう

メンテナンス時でなくても定期的に確認しておくと安心ですね



↑画像のようにラインローラーの糸が通る部分に、針のような先の尖ったものを当てて傷がないかチェックをします

ゆっくりとラインローラーをなぞって引っかかりがあればラインローラーに傷が入っています

傷が入ったラインローラーは直ぐに交換をおすすめします



ラインローラーの傷のチェックは、ダイワのラインローラーだと糸が通る部分が広いので、ピンセットで出来るのですが、シマノのラインローラーは糸が通る部分がとても狭いので、とても細い針のようなものでないと確認することが難しかったです


私は、アシストフックを作る際に使用する↓画像のような細い針を使用して傷の確認をしています

名前が分からなくてすみません


部品洗浄時のポイント

👆最後に部品洗浄時のポイント


部品をパーツクリーナーで洗浄する際は、皿の上タッパーの中で洗浄するようにしてください

私はこのような物を使用しています



皿の上やタッパーの中で洗浄することによって、パーツクリーナーを吹き付けた際に細かな部品が飛んで紛失することを防ぐことが出来ます

リールには極小のワッシャーやOリングなどが組み込まれている場合があるので、洗浄後は皿の上やタッパーの内部に部品が残っていないか確認してください

グリスアップ

洗浄が終わったら各部のグリスアップを行います

グリスアップは、動作がスムーズになるだけでなく、部品の消耗もさせずらくすることが出来る重要な作業ですので、確実に行いましょう


各部のグリスアップ箇所を解説していきます



ローターはアームレバーとベールが付く↑画像2枚の赤丸部分(ネジ穴の外周)にグリスを塗ります


アームレバーは↑画像赤丸部分は全体的にグリスを塗り、矢印のネジ穴部分も塗ります


ベールも矢印のネジ穴部分に塗ります


アームレバーの部品は①から⑤まで全ての部品にグリスを塗ります


大きいスプリングは、よく動く部分なので少し多めにグリスを塗っておきます


これでローター、アームレバー部のグリスアップは終了です

グリスアップ時のポイント

グリスアップでどこにグリスを塗っていいか分からないという方もいらっしゃると思いますが、グリスを塗る箇所としては部品の可動部に塗る、ということだけ覚えておけば良いと思います


グリスは基本的に部品の動きを良くする為の物なので、部品の動きをイメージして動く箇所にはグリスを塗っていけば良いです


ただし、あまり塗りすぎてもダメなので適量を塗るようにしましょう


グリスは高い物を使用する必要はないと思います

私は、ホームセンターに売っている大容量のグリスを使っています

↑画像のように小さい筆があると、細かい部品にもグリスを塗りやすいです

組み立て


洗浄が終わったので、組み立てに入っていきます

組み立て時には、展開図を開いて組み込む部品の不足や、間違いがないか確認しながら組み立てていきます

特に小さいワッシャーなどは、組まれていることに気が付かない事が多いので、注意が必要です

アームレバー部の組み立て

まずはアームレバー部の組み立てを行います

ベールを先に組むと、アームレバー取り付けの作業がしずらくなるので、先にアームレバーを取り付けます


↑画像がアームレバー部の構成部品です

番号を付けたので、↑画像の番号を元に組み立て方を解説していきます


まずの小さいスプリングを↑画像矢印部分に組みます


次にをスプリングの上に組みます

細い部分をスプリングに入れるようにしてください


を↑画像のようにスリットが入った部分に組みます

上下にシャフトが伸びていますが、短い方を画像のように上にしてください


のスプリングとの部品を組み合わせて↑画像のように斜めに組み込みます

組み込んだら画像のように指で押さえておきます


👆ここからが重要な部分です


↑画像の矢印部分の穴に、の先端を刺します


刺すと↑画像のようになります

そして、画像矢印のように左下に向かって(スプリングに沿って)アームレバーのネジ穴ローターのネジ穴に合わすようにグイっと押し込みます


↑画像が押し込んだ状態です

押し込んだら、ネジを完全に固定するまで指で強く抑えておきます

ここで指を離してしまうと、スプリングの反発で部品が勢いよく飛んでしまうので、指を離さないようにしてください


ネジを締めるとこのようになります


カバーを取り付けてアームレバーの取り付け完了です


ベールの取り付けはネジを止めるだけなので割愛させていただきます


👆ローター部分のネジに関して1つ注意してほしいポイントがあります

ローター部に使われているネジタッピングネジ(自分でネジ山を切っていくネジ)なので、ネジが斜めに入っても強く締め付けるとそのままネジが入っていきます

ネジが斜めに入ると、ネジ山がばかになりしっかりと部品を固定することが出来なくなるので、タッピングネジを締めこむ際は真っすぐ入れるようにしましょう

ラインローラー部の組み立て

最後にラインローラーの組み立てです


ラインローラー部の構成部品は全部で9つです

また番号に沿って解説していきます

まず、グリスを塗る部品①、②、④、⑤、⑦の部品です

①はシャフト部分に薄く②、⑦は部品の内側に薄く塗ります

④のラインローラーと⑤のカラーも内側に薄く塗ります


ラインローラー部はグリスを塗りすぎると回転が重くなってしまうので、かなり薄めに塗っておけば大丈夫です


ベアリングには少量のオイルをさしましょう

シマノ純正オイル

その他IOSファクトリーやグリッチオイルのオイルは間違いないと思います


ベールに①を刺して、②から番号順に部品を組み込んでいきます


部品を組むとこのようになります

⑧はアームレバー側に↑画像のように組みます


ネジを締めてラインローラーの取り付けは完了です

ラインローラー組み立て後の回転チェック

ラインローラーを組み立てたら、最後にラインローラーの回転をチェックします

ラインローラー部は部品が多いので、1つ組み間違えるとラインローラーが全く回らない、なんてこともあるので、最後の回転チェックは必ず行いましょう

爪をラインローラーに当てて回れば良いのですが、爪だと回しにくいので輪ゴムを用意します

↓画像のように輪ゴムをラインローラーに軽く当て、上下に動かし軽い力で回れば回転良好です


これでラインローラーが回らない場合は、組み間違えている可能性が高いのでもう一度組み直しましょう


以上でローター部の組み立ては完了です

お疲れ様でした

まとめ

今回は少し長くなりましたが、アームレバーとラインローラーの組み方を中心に詳しく解説させていただきました


単に組み立てると言っても、要所要所で注意すべきポイントは以外と多くあるので、この記事を参考にしていただきオーバーホールを行ってもらえると嬉しいです


また、記事内で分からないことなどがあればコメントをいただけると回答しますのでお気軽にコメントしてください


最後まで読んでいただきありがとうございました


では、

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